What's New

講演会にどうぞ!

テーマ:「震災から5年、これからの支援を考える」

とき:2016年2月13日(土) 13:30 - 15:30

 

ところ:仙台YWCA会館1F

講師:畑山みさ子先生

 

震災後すぐこころのケアに携わってこられた宮城の第一人者、畑山みさ子先生をお迎えします。震災から5年を迎えたこれからの支援について、ご一緒に考えてみませんか?

 

どなたでもどうぞおいでください。入場無料です。

 

もみじ狩りリフレッシュツアー開催しました。

11月13日(金)秋保岩沼屋日帰りツアー(ちらし)にご参加、ご支援いただき、ありがとうございました。おいしいお昼ご飯とすばらしい温泉を楽しみました。お風呂をそっちのけでおはぎを買いに出かけた方も・・・。仮設住宅同窓会&骨休めの場が提供できたようです。写真はギャラリーでご覧ください。

8月21日(金)気仙沼日帰りスタディツアーに行ってきました!

おかげさまで、総勢26名で気仙沼スタディツアー(写真)を行いました。ご参加くださったみなさま、陰に日向にご協力くださったみなさま、どうもありがとうございました。(^.^)

仙台YWCAは現在「地福寺出開帳両国回向院復幸支縁基金」から助成金をいただいて活動しています。助成対象は2015年4月から12月までの仮設住宅訪問等の活動です。このご縁で、今年のスタディツアーは、気仙沼の地福寺を訪問することにしました。昼食は地元「さかなの駅」。お買い物もできます。詳細はこちらをご覧ください。参加ご希望の方は遠慮なくどうぞ!

2015年度心のケアボランティア養成講座

今年度も金香百合さんを講師にお招きして、5月16日(土)・30日(土)に集中講座を開きました。参加体験型の講座の内容と募集詳細は、ホームまたはインフォメーションのページのとおり。格差が広がりゆく5年目。温かい声かけは惜しまずしてください〜。


「みんなでいきいきサロン」開催中です

毎週木曜11:00〜13:30

対象:男女を問わず60歳以上のどなたでも

参加費:500円(昼食代込み)

第4週は学びの会。7月23日はいのちの電話前理事長・出村和子先生のお話です。

会場:仙台YWCA1Fホール

仙台YWCAリフレッシュツアー 秋保温泉ひな巡り

好評につき、今年も

2月28日(土)開催!!

 

おかげさまで、ぶじ、楽しく秋保温泉に行ってまいりました。記念写真をパチリ! 仮設住宅にお住まいの皆さま、ボランティアの皆さま、ご協力ありがとうございました。来年度もこんな企画が続けられますように。実現した曉には転居した方々も一緒にリユニオンしましょう。

♡TOMONYフォーラム♡ 

とき:2015年2月21日(土)

   午前

ところ:江陽グランドホテル   真珠の間

無料、要参加申込み

 

大勢のご参加ありがとうございました。おなじみの金香百合さんやみやぎ生協理事の高橋朋子さんがトークセッション、畑山みさ子先生(ケア宮城代表)が基調講演を担ってくださいました。詳しくはチラシをご覧ください。

 *仙台YWCAはTOMONYの 協力団体です*

『支援者を支援するために』〜金香百合さん・畑山みさ子さん共著〜2015年2月〜

発行者:支援者のための支援センターTOMONY

ご希望の方はoffice@tomonyjapan.com

までご連絡ください。

仙台YWCAにもありますので、お声がけください。

♡ご案内♡

ボランティア養成講座専科3

2014年7月19(土)

10:30〜12:00

不登校・ひきこもりの若者と家族を支援する

(講師・金香百合さん)

受講料 1000円

ところ:仙台YWCA会館1F

 ♡質問タイムを

活用してください♡

仙台YWCAスタディツアー

被災後4年目の「若林区を再訪する」

2014年7月26日(土)

9:30〜15:40

仙台駅東口代ゼミ東から出発

参加費:3,500円

(交通費・昼食代・保険料を含む)

詳細はこちら

お申し込み:

仙台YWCAまで

tel: 022-222-9714

fax: 022-265-9310

mail: ywca@cocoa.ocn.ne.jp

*保険をかけるため、

生年月日もお知らせください。

 

2014年度のこころのケア・ボランティア養成講座を  5月17(土)・31日(土)に開催しました。(講師・金香百合さん)

 

5月17(土)

10:00〜12:00

生きづらさを抱えた子ども・若者・家族への支援を考える

13:00〜16:00 (途中休憩)

ボランティアとは ボランティアの人間関係

 

5月31(土)

10:00〜12:00

高齢者と家族への支援を考える

13:00〜16:00 (途中休憩)

ボランティアのための対話力(1) (2)

 ★おかげさまで好評のうちに終了しました。

 

2013年のこころのケア・ボランティア養成講座は2コース!(講師・金香百合さん)

 

最終回は11月15日(金)・11月16日(土)。

盛況のうちに今年度の講座を終えました♡

ご希望が多いので、来年度も講座を開きたいと願っています。みなさま、どうぞよろしく!

 

11月15日(金) 13:30~14:40 こころのケア・ボランティア養成講座スキルアップコース「高齢者に寄り添って」

14:50~16:00 ケーススタディ

 

11月16日(土) 13:30~14:40 こころのケア・ボランティア養成講座基礎コース 喪失体験と回復〜悲嘆のプロセスを学ぶ〜

14:50~16:00 総合的な支援とは〜ホリスティック・アプローチ〜

金・土とも受講料1日1000円

ところ:仙台YWCA会館1F

 

 

9月の講座を開きました。

・9月20日(金) 13:30~14:40 こころのケア・ボランティア養成講座スキルアップコース「高齢者に寄り添って」

14:50~16:00 ケーススタディ

・9月21日(土) 13:30~14:40 こころのケア・ボランティア養成講座基礎コース 社会力を磨く〜社会と私がどう変わろうとしているのか〜

14:50~16:00 対話力を磨く〜人を元気にする対話を始めよう〜

 

9月27日(金) 13:30~15:30 

巨大津波「人はなぜ逃げ遅れるのか」災害心理学に学ぶ

ところ:仙台YWCA会館1F

参加費:300円

災害時に生き抜くために知っておきたいこころのメカニズムについて、資料を読みながら学び合いました。高校生から80代まで参加者の層が広がり、次世代に少しはバトンが渡せたような気がします。

支援者の支援センターTOMONYサマーカフェ

ゲストに、にこにこの家の小岩さんをお迎えした

TOMONY「サマーカフェ」、おかげさまで盛況でした。

河北新報夕刊「ひと模様」にも小岩さんの紹介があります

 

[仙台YWCAはTOMONYの協力団体です]

 

9月はイコールネットの宗片恵美子さんをお迎えし、災害とジェンダーを取り上げました。
*日時:2013年9月20日(金)18:30〜20:00
*話題提供:宗片恵美子さん
(NPO法人 イコールネット代表 理事長)
*参加費:300円
*会場:仙台市市民活動サポートセンター(サポセン)
 4階 研修室5
〒980-0811 仙台市青葉区一番町四丁目1-3 

TEL 022-212-3010
*会場までの案内
地下鉄広瀬通駅 西5番出口すぐ/市営バス「商工会議所前」徒歩3分

*準備の都合上、ご参加の場合は事前にお知らせください

〜問合せ先〜

TEL 070-5623-4408 

メール:office@tomonyjapan.com

2013年のこころのケア・ボランティア養成講座(講師・金香百合さん)から

 

5月31日(金) 13:30~14:40 こころのケア・ボランティア養成講座スキルアップコース「子ども(思春期)に寄り添って」

14:50~16:00 ケーススタディ(受講料1日1000円)

 

6月1日(土)  13:30~14:40 こころのケア・ボランティア養成講座基礎コース 人間力を磨く〜エンパワメントをもたらす人間関係〜

14:50~16:00 傾聴トレーニング〜聴くことから始まる〜

 (受講料1日1000円)

スタディツアーに行きました!!

6月15日(土)

閖上・亘理・山元町を訪問

再生に向けた人の力、女性の力を感じるツアーになりました。

今シーズン最後のいちご摘みも楽しみましたよ。

 

詳細はこちら

 

会場:仙台YWCA1Fホール

申込みはメール ywca@cocoa.ocn.ne.jp

またはFax:022-265-9310

八重の桜をたずねて会津に行ってきました

3月30日(土)、新島八重さんの足跡を求めて、会津を訪れました。卸町仮設住宅のみなさんをお誘いしたリフレッシュツアーでした。月1回のお茶会が待たれますね。

 

Yわいマルシェオープン!

上杉通りの仙台YWCAで若林区の新鮮お野菜が手に入りますよ! 産直広場ぐるぐるのマルシェが3月14日(木)からオープン。すてきなYカフェもありますよ。ご来店をお待ちしています。

詳細インフォメーションのページへどうぞ。

2013年3月16日(土) 10:30~12:00 ボランティア講座③「防災・災害復興に女性の視点を~被災者支援に取り組んで~」

13:30~16:00 こころのケア講座⑩ 3年目を生きる


宗片恵美子さん(イコールネット仙台代表理事)を講師にお招きし、ジェンダーの視点から防災・災害復興を考えました。午後のこころのケア講座は、金香百合さんが講師です。

2013年2月16日(土) 10:30~12:00 ボランティア講座②「被災と外国人」

13:30~16:00 こころのケア講座⑨ 震災から2年


李善姫さん(東北大学大学院法学研究科GCOE「グローバル時代の大序共同参画と多文化共生」フェロー)を講師にお招きして、ボランティア講座を行いました。午後は金さんによるこころのケア講座「震災から2年」です。

 

2013年1月19日(土) 10:30~12:00 ボランティア講座①「被災と障がい者」

 13:30~16:00 こころのケア講座⑧ ホリスティック支援

 

菅原伸哉さん(仙台市聴覚障害者協会)を講師にお招きして、ボランティア講座を行いました。

こころのケア講座特別プログラム「若林区を訪ねて歩く」

行ってきました!

11月17日(土)

  集合9:20 解散16:00

仙台市若林区を訪れて津波被災の状況を学び、その後の復興にむけて努力している皆さんに出会いました(報告プログラム)。

 

映画会「自転車でいこう」

ご参加ありがとうございました。ユニークな人物がたくさん出てきましたね〜

★10月19日金曜日、

  15時/19時の2回上映

宮城野区文化センター

   パトナシアター

参加費無料 (詳細

10月20日(土)に分かち合いサロン「ケアする人のケア」と第5回目の講座「聴く力を実践する」を開きました!

被災地訪問

7月16〜17日「こころの杜」主催のプログラムで石巻/南三陸町を訪問しました(写真)。

こころのケア講座レポート

仙台YWCA震災復興支援室    「こころの杜」

〒980-0011

仙台市青葉区上杉2-1-10

仙台YWCA会館1F

TEL.022-222-9714

     FAX. 022-265-9310    

メールアドレス

 ywca@cocoa.ocn.ne.jp

 

無料カウンター
無料カウンター

YWCAとは?

YWCAは、キリスト教を基盤に、世界中の女性が言語や文化の壁を越えて力を合わせ、女性の社会参画を進め、人権や健康や環境が守られる平和な世界を実現する国際NGOです。

こころのケアの講座から


仙台YWCA復興支援室「こころの杜」が主催する「こころのケア講座」から毎回レポートをお届けします。 講師は金香百合さんです。

   2012年11月17日(土)9:20~16:00

こころのケア連続講座特別プログラム「若林区を訪ねて歩く」

仙台市駅の東に広がる若林区は、昨年3月の大震災・大津波で沿岸部に壊滅的被害を受けました。講座で若林区を訪問したこの日、私たちは思いがけなく若林産の元気なお野菜を手にしました。塩害を乗り越えようと工夫に余念のない生産者さんの底力に、かえって励まされる思いでした。

 

貸切バス28人を束ねるガイド役は、冒険あそび場産直「ぐるぐる」事務局として若林区に精通する米倉さん。ぐるぐるのスタッフもこころのケア講座の受講者です。七郷小学校・ボランティアハウス・荒浜小学校を車窓から見学し、深沼に降り立ちました。

 

海岸公園冒険広場(休園中)には、子どもが自由に穴掘りをしたり川を作ったりできる「自分のやってみたいと思うこと」を実現していく冒険あそび場があります。津波の前は、松林が浜辺から200400 mの厚みで生い茂っていたため、海も貞山堀もほとんど見えなかったところ。いまはわずかに残った松の木々も丸裸。見晴台に立つと、海がすぐそこに広がり、貞山堀が一目で見渡せます。広場のあちこちに松ぼっくりが転がっています。津波がそこまで松ぼっくりを運んできた証拠です。管理棟の壁にもくっきり、津波の上がった線が残っています。

 

ここで案内してくださったのは、冒険あそび場を管理運営するNPO法人冒険あそび場——せんだい・みやぎネットワークの根本暁生さん。まずは全員、フランス製の防塵マスクをかけます。近くで仙台市の震災がれき焼却炉が稼働しているためです(がれき処理は前倒しで進行中)。

 

 

根本さんは震災当日、バキバキという音で津波に気づき、すぐに山の上に駆け上がりました。津波が来たとき園内にいたのは、地元の井戸地区から避難してきたご家族を含め5人<海岸公園冒険広場での津波の記録>。厳しい寒さに雪まで加わりました。夕方には見晴台の下で夜明かしする準備を始めました。そんななか、震災当日の夕刻17時過ぎには自衛隊のヘリコプターで救助されたのだそうです。

 

浜辺に近い人工の小山でも、津波をかぶらず生き残れたのですね。地元仙台のレポーターにとっても、得がたい知見でした。高台のすぐ下まで津波の浸水跡がありますから、高さは17メートルくらいと言ったでしょうか。冒険あそび場はただいま休園中ですが、再開を待ち望む声も多く、根本さんはじめスタッフが広場の復興に励んでいます。

 

米倉さんの車窓案内から

 

荒浜の町並みはごらんのように土台だけ残っていますが、家がにぎやかに建ち並んでいたんですよ。この橋は、戦時中に戦車が通っても壊れないように頑丈に作られたそうです。

 

仙台の伝統野菜、ごぞんじですか? 長なす、曲がりねぎ、芭蕉菜、仙台白菜、雪菜、からとり芋。このあたりは地下水の水位が高いため、ふつうにねぎを植えると根腐れを起こしてしまいます。そこで、横に寝かせて植え直すと、日の光に向かって立ち上がろうとするため、途中から大きく曲がって育ちます。曲がりねぎは甘みがあって軟らかいんです。


 

・・・受講者のなかには、この地に暮らしていた友人知人が思い起こされて、荒浜に赴くことすらためらっていた方々もあります。

 

流されてしまった町並みにどんなに豊かなくらしがあったのか、米倉さんの案内が私たちに思い起こさせてくれました。

 


つぎに、生産者の大内文浩さんを訪ねて、畑を見せていただきました。大内さんは、津波で塩害をこうむった田畑やハウスからがれきや倒木を取り除き、さまざまな試みを重ねてきました。小松菜が塩分に強いと聞き、昨年はいち早く小松菜を育てたそうです。私もしょっぱい小松菜を食べましたよ、と米倉さん。ハウスの中も泥をかぶったために土壌が変わったといいますが、りっぱな大根やレタス、にんじん、カリフラワーなど多くの品目が勢いよく育っていました。あとで分けていただいたお野菜の甘くておいしかったこと!

 

田畑の復興を第一にして補修が後まわしだとおっしゃる家には、津波が上がった線がガラス戸に残っています。松林が津波で流され、家のまわりを囲んでいた屋敷林「居久根」(いぐね)も、塩害で枯れたため切り倒したと聞きました。そのせいか、以前は少しも感じたことがなかった潮の匂いがするようになり、泉ヶ岳から吹き下ろす風がまともに当たるようになったそうです。

  

自分で食べておいしいと思う野菜を皆さんにも食べてほしい、

学校給食にはいいものを出したい、と言う大内さん。

子どもたちのためにも復興に力が入ります。

小学校から見える場所だから、

ここの畑が緑になれば、

ああ、いいなぁって目立つでしょう? 

この機械は、外国からボランティアに来てくれた

自転車屋さん(?)が修理してくれたおかげで

使えるようになったんですよ。

 

被災直後の様子や復旧の経過、将来の展望について、大内さんは自身が撮影した写真をつかって話してくださいました。農業に誇りを持って一歩一歩着実に道を切り開いている大内さんに、私たちの方がかえって元気づけられるような出会いでした。 

 

昼食は農家レストラン「もろや」さんのおいしいお弁当。地元のお野菜がたっぷり彩りよく入っています。腹ごしらえをしたところで、この日オープンした農業園芸センターに移動しました。地元生産者と対面で買い物できるのもうれしい。「もろや」さんオリジナル・米粉で作った大根もちのレシピは、引っ張りだこでした〜。

 

バスは最後に仙台YWCAに向かいます。いつもサロンや講座を開いているYWCAホールで、一日の分かち合いタイムをもちました。参加者のなかには、この地に暮らしていた友人知人が思い出されて、これまで津波の跡地に足を踏み入れられなかった方もありました。ひとりひとり、津波被災の現実に心をいためつつ、前を向いて一歩ずつ進んでいる根本さんや大内さんの姿に感銘を受けました。

 

震災からまだ2年も経たないのに、世間では風化しつつあるような気がします。私たちはあの日を忘れず、まだ悲しみにある方を思い、心に寄りそいながら、復興に向かって長い道のりを歩んでいかなければなりません。希望の光を見失わずにともに歩んでいこう、困難にある方々の重荷が少しでも軽くなるように・・・、そんな思いに満ちて世の中に押し出された日でした。


        仙台YWCA会館の前で
        仙台YWCA会館の前で


最後に、米倉さん、産直「ぐるぐる」のみなさん、すばらしいガイドと入念な準備をありがとうございました。おいしいお弁当が食べられたのも、大内さんとのすばらしい出会いがあったのも、準備に走り回ったみなさんのおかげ。ケヤキの葉っぱをそえたネームカードも大好評でした。

 

   2012年10月20日(土)13:30~16:00

心のケア連続講座第5回 聴く力を実践する

自己紹介のカードをもちます。一斉に席を立って、はじめて出会った方々とペアで1分間の自己紹介。ペアの相手を変えながらペアワークを行い、最後に三人一組になって、そのうちの一人が特に心を痛めている心配事についてじっくりお話を聴きました。

 

           対話力

         ↙     ↘

        話す     聴く

            バランス 

1. 笑顔で質問

 相手の顔を見ながら、様子を見ながら、

  ○   いま訊かないかんこと

  × 訊いたらあかんこと

 を、おだやかに温かく、まずは黙って、聴く。素直に受け止める。 

2. だまって聴く

3. 応答 ありがとう

  ○ 「話してもらってありがとう。今はそうなんやねえ」

  × 「どうしてもっと早く言ってくれないの」と責めても時間は戻ってこない

4. ひみつを守る(守秘義務)

  ○   話す場所・人を選ぶ

 

聴いたことを一人で抱えているとつぶれる

よい聴き手に聴いてもらうだけで、こころの栄養がもらえて、

エネルギーが高くなる。

 

寝不足 → うつ → 自殺 の引き金

寝不足の時は、話聴いてくれる?と

頼まれても、ノーと言うこと。

まだ行ける、まだ行ける、とどんどん行ってしまうときは、

判断のアンテナが壊れている。

まず、寝る。眠る。

30分早くふとんに入る!

 

話すことで手放す

話さないと・・・沈殿する

早めに出すヒントをもらう

ムダなエネルギーを使わずに済む

 


ペアワーク 

○○さん、最近こころの状態いかがですか? 

ほしいものがあったら、何でも言ってください。

あげれるものならあげたいわ。

 

求めよ、さらば与えられん。

みなさん、求めていいんですよ。

 

「聴く」ってこんなこと:

 

今ここに集中

素直に話し、素直に聴く

ムダなエネルギーを使わずにすむ

 

いらんこと言わんでいい

 

このポイントで、このタイミングで、相手の役に立つことを言う

短く話す

相手のエネルギーが増すように。

・今までようがんばってきたね

・やさしいね

と、誉める言葉を伝える

 


 

次回、11月の講座は「若林区を訪ねて歩く」特別プログラムです。ガイド役の米倉さん、どうぞよろしくお願いします。

 

 

   2012年9月15日(土)13:30~16:00

心のケア連続講座第4回 対話力を磨く

カリンバ(アフリカ民族楽器)による前奏曲と賛美歌の演奏で始まりました。演奏してくださったのはSさん(青葉荘教会員)です。続いて、女川で被災して今は仙台にお住まいのYさんの紹介がありました。

 


<当事者>

大切なのは、そばに人がいること。

究極の孤独感にあるとき、よい人間関係が必要。

 

<支援者>

人は当事者でありつつ、支援者でありえる。

支え支えられている事実がある。

 

支えるとき、三つの力が必要

     ①人間力

     ②社会力

     ③対話力・・・はなす、きく:子どもの心を育てる大切な要素

              授乳の最中にケータイ電話はイケマセン

 

子育てはサイクルで変化します。7歳までに直接体験すること。とりわけ対話が大切です。0〜2歳の子どもの脳は、「きく」中心。次の成長ステップにつながります。小さいうちは美しい言葉で語りかけることが必要。「生きづらさ」をかかえた青少年は、「引きこもり」になったりします。

現在、生きづらさを抱えて不登校・ひきこもりになる若者が60万人に及びます。

 

これは本人や家族にとって、さらに社会にとっても大変なことです。インターネット依存症になって、人と対話をしなくなる、できなくなることもおこりやすいです。インターネットとの付き合い方を慎重に考えることが重要です。


                                     ①   対話

                                     ②   手紙 が有効

 ↓

読める状態の時に読むメリットがある。

<つらい経験をした人>を直ちに訪れるべきか否か?

迷うときには「手紙」が有効です。

 

励まそうとするとき、グダグダ書かないこと。

不用意なことは書かない

 

 

グループ(2〜3人)で挨拶 トーキング

=自己紹介します=

  名前・所属・好きなこと

 


 

◎  高齢者に寄り添う

  相手のプライドを傷つけないように言う

  相手を受け容れるところから始まる

  「忘れること」で不利益を被ることがないように伝える

  自ら先に「アホ」になる。折り合いが大切

  今までに持っている力を引き出すのがボランティアの役目 

  相手の状態を見て、話を出す

 

映画「自転車でいこう」上映会のお知らせ

とき:10月19日木曜日、午後3時~、7時~  

ところ:宮城野区文化センター パトナシアター

費用: 無料

  資料配布・・・支援者のための対話力ほか

  高齢者には「元気なうち」から積み重ねていく。

  上手に話すより聴き上手であることが望ましい。

     ◆ 聞く---小さな耳。終わりまで相手の話をきけない。

          自分の説教相手は心を閉ざす。親の態度

     ◆ 聴く---門構えを捨てる。モンガマエを取り去って聴く

  

 

金さんのまとめ:

・支援者の失敗談や「大丈夫、なんとかなるよ」を繰り返す(大切な要素)

・現代社会はハードルが高すぎる。「生きているだけで丸儲け」の心意気で!

・「聞こえない」つらさを知る。わかりやすいスピードで話をする。


(文責 佐々木)

   2012年8月25日(土)13:30~16:00

心のケア連続講座第3回 社会力を高める

10年前、20年前とくらべると、今のくらしにどんな変化がありましたか?

こんな金さんの質問に、ケータイを通り越して、「昔は手で洗濯をした」「テレビがなかった」「氷を入れる冷蔵庫だった」とレトロな答え続出。「みなさん貴重な集まりですねぇ、博物館行きですよ〜」と誉められて、どっと笑いが起きた講座でした。

 

 

どんなにすぐれた新車でも、ガス欠のまま無理に走らせると、回復不能になってしまいます。人間、ガンバリ過ぎは決していけません。

4年でダメージを受けたら、回復に4×4=16年かかります。

 

さて今日は、対人援助者に必要な三つの力

     人間力

     対話力

     社会力

のうち、社会力が中心です。

まずはいつものように色とりどりのカードからすきな色を選び、すきな色のフェルトペンで、名刺代わりに名前・所属・すきなことを書きます。それから、お隣同士と自己紹介です。


 

対話力は習慣です。

自分をひらく

笑顔で話しかける

これは習慣なんです。


 

金香百合の自尊感情栄養理論をおさらいしましょう。

 支援者は

・  自分の状態を自覚しつつ言葉で説明できるのが大切

・  どう元気がないか

・  どうバランスがとれていないか

支援者といえどもいつも状態がいいとは限りません。サインに気を配りましょう。

・  ポテチを1袋食べてしまった

・  ボランティアが止められへん

・  スケジュールびっしり

これはみんなサインです。

 


いい働きもするけれど休みもする、人のためにもするけれど、自分のための休みも取る、というバランスが大切。バランスが崩れたところに「生活不活発病」「夫在宅妻ストレス症候群」が出現します。


オイ飯! オイお茶! 晩飯なんや〜、

 

と身体を動かさずに声だけかけていたら、世の男性陣は×です。かといって、パチンコ行ってお金使うたらあきませんよ。

 

こころの栄養

安心安全と思える居場所がある

つらいときや悲しいとき、聴いてくれる

誉めてもらい、認めてもらい、信じてもらい、

ありがとうをいっぱいあげたりもらったり、

あるがままを受け止めてくれる人がいる!

 

何やったん! ほれみてみぃ! と言われたら、

いてもたってもいられへん。

 

一人暮らしでは語彙力が低下しやすくなります。

こころの栄養をだれともやりとりしていないから。

 

○さん、最近こころの栄養状態はいかがですか?

 

いい状態はくずれやすい。

悪い方の習慣はすぐ慣れる

いい状態をキープするには

夜は寝る

朝は起きる

食事をきちんと取る

リズムを刻む

強い精神性がいる

 

昼夜逆転・ゲーム依存

    → インターネット廃人

そこまで行かさないように自分をキープするのはむずかしい

 

じゃまくさい・・・時代のキーワード

食べるのもじゃまくさい


どーすんのよ〜 死んでしまうよ

 

それでもいい・・・

 


生活の習慣化

 人を見たらにっこりする

 


ペットボトルが出始めの頃は、コップに注いで飲みました。

ストローで飲めるような蓋も売っていました。

いまはどうでしょう。

そのまま飲みますね。

むしろコップに注ぐのは清潔ではないと思う人が多くなりました。

ラッパ飲み、口飲みと言って、以前はものすごくお行儀悪いことでした。

急須でお茶を淹れなくなりました。

水を買ってくるなんて、考えられませんでしたね。

社会力に変化があったのでしょうか?

くらしは何が変化したでしょう。

 

くらしの変化をこの紙に書いてください。

 

子どもの遊びが鬼ごっこ(直接的なかかわりあり)からゲームへ変化

 

現在、日本の7人に1人が貧困ラインで生活しています。その一方で、モノがあふれ、お母さんたちは、

 ・早くしなさい

 ・きちんとしなさい

 ・たくさん

 ・効率よく

 ・失敗せず

 ・人と同じにしなさい

と子どもを追い立てます。

 

みんなより出過ぎたらダメ、

遅れたらもっとダメ、

人生は一度でも失敗したら全部ダメになるんやから!!

 

家の中も子育ても 

どんどんこうなっている

 

これは経済至上主義のメッセージです。

これを支える社会の価値基準は?

 


経済至上主義の社会


 ・  モノとお金がすべて

 ・  勝ち負けにこだわる

 ・  便利さ早さを求める

 ・  ゲームやITの登場

 ・  競争関係

 ・  子どもを消費者にする

 ・  自己中が拡大する

 ・  ストレスが高まる

時代と社会

 

便利さと快適さの追求


便利すぎる生活は私たちの身体をダメにする

動かないから生活不活発病になる

人間は快楽を追求すると滅びる生物


学童保育のひとこま

オレ忙しいねん

あと30分で塾行かないかんねん

ぱーっと遊ばしてくれ

(小さなサラリーマンのよう)

 

経済至上主義の

地域的影響

・都市化

・人とお金とモノが東京に集中

昭和30年代からすでに始まっていた過疎化のなかで震災が起き、人口流出が加速

 

限界集落は2,000以上

日本の農業の担い手は70代、80

 

時代の転換期、過渡期にある

 

反原発の輪の広がりは

インターネットの光の部分

だが、ケータイは、

追い詰めていく凶器にもなる

∵ケータイのいじめは

 24時間、未来永劫

 

こどもはかつて、生産者だった

今は消費者にさせられている

 


   2012年7月21日(土)13:30~16:00

心のケア連続講座第2回 人間力を深める

まず自分がしあわせ元気を取り戻すと、

人間に内在する力が発揮される。

これを

エンパワーempower

と言います。

 

究極の孤独感はパワーを低下させます。

7歳までのときしあわせ元気でいることが生きづらさを生きやすくする土台。

自覚するしないによらず親は最初の支援者です

親との関係が人間関係の最初の土台となり、

人は恩師に出会い、配偶者に出会い、よい人に出会います。

よいかかわりをすれば子はエンパワーしやすいのです。

 

20代、30代の引きこもりの若者をみてきました。

いまや引きこもりは60数万人、

ボーダーを入れると155万人と言われます。

親が関わると回復しやすい。回復の手がかりは親が変わることです。

親との関係がうまくいかず、しんどい思いをしてきた若者も多いですよ。

 

すべての人はだれかの支援者、

一方で、支えられている当事者でもあります。

私たちは支えたり支えられたりしてエンパワーする存在です。

 


群れのなかで育てる

支援者は多い方がいいけれど、

母親はまた特別。子どもはお母さんが一番好き。

 

支援者を応援することも大事。

子育ては終わりが見えるけれど介護は終わりが見えません

相手の体重も、子育てなら15kg、介護となると30kg40kg

 

お盆に帰ってきて

上げ膳据え膳で口あけて待っている(笑)のでは

介護を支えたことになりませんよ

 

対人援助者に必要な三つの力

  人間力

  社会力

  対話力

のうち、今回は人間力についてお話しします。

 

人間力とは人間に興味をもち、かかわり、理解していこうとする力です。そのためにはまず自分を知り、そして人を知る(この順番はくずれません)のです。

 

ペアワークで、まず自己紹介しましょう。

話し手は、話したいことを話したいように話します。

話したくないことは話さなくていいんですよ。

 

よい聴き手は、

終わりまでそうか、そうか、とすなおに聴きます。

  さえぎらない、 

  説教しないで、聴きます。

話してもらってありがとう、と感謝の応答をします。

聴いてもらった、と相手が安心するんですね。

それと、ひみつは一旦むねにしまうこと。聴いたお話は丁寧に大事に扱います。

 

もう、うちのお母さん、いつまで生きてんねん、ともらした言葉。本人の了解も得ず、○○さん、もう、お母さんを殺しそうやねぇ、なんて言いふらしたのでは信頼を失いますよ。本人の立つ瀬がなくなってしまいます。

 

ペアワークで今度は子ども時代の親を語りましょう。

○○さん、子どもの頃、お父さんお母さんはどんな親でしたか?

 

人間理解の最大の教材は親です。

親なのに、という見方でなく、ひとりの人間として見ていくと互いを尊重しあいます。

 

母娘関係

90歳の母が70歳の娘に、子どものくせに、と言う。

話をきかされて、親は親でアンタンこと思ってはんのよ、と意見する。

私の言うこときいてほしいんけど・・・というのが本人の思い。

でも、今日ここまで生きてきた、ということは

支えてくれた人がいたということ。

 

母娘関係は「家族病理」のアプローチでも取り上げられている大切な柱。

親との関係は、介護が始まる前に整理しておきましょう。

 

金香百合の自尊感情栄養理論

 

からだの栄養

ねる

たべる

うごく

だす

 

 

こころの栄養

安心安全

関心 

大切

きく・聴く

ほめる

みとめる

信じる

感謝(ありがとう)

あるがまま受容

笑顔

 


子どもにモノを買い与えても愛情を注いでいない

→ モノを買わない

  子育てに手間ひまかける

 

 

暴力は自分に向き↘

言葉

肉体的

精神的

暴力的

 

↗人に向く

言葉

肉体的

精神的

性的

社会経済的


 暴力は

慣れてマヒしてゆく

マヒしないと生きていけないから


日本の自殺者の特徴は

高齢者

10代の若者

男性が多い(7割)こと

 

受け止めきれない大きなことが起きると

人はふつうでないことをする。それが正常な反応。

 

30歳の息子が自殺した方。

3年かかって外出できるようになった。

3年間、時計が止まったままだったということ。

 

阪神大震災の時、小4で両親の葬式を出した少年。

それから3年かかって、

中学校に行ってからようやく思い切り泣いた。

 

 

大津のいじめ

いじめはいつも被害者の問題ではなく、加害者の問題

 

暴力的な言動をする人は

こころの栄養が足りてへん!

 

心のケア連続講座第1回 対人援助とは                  2012年6月16日(土)13:30~16:00

                 対話力

はなす

自己覚知

自己開示

きく

笑顔で質問

だまって聴く

ありがとう

ひみつ


まずは講座から大づかみに4点ご紹介しましょう。

 

<その1>

 おこらない

 しからない

 説教しない

 いつまでもどこまでも素直にきき

 ああ、いまはそうなんやー、と

 深く受け止める。

 「大事なことを話してもらってありがとう」と感謝して終える。

 

それがよい聴き手であり、

話すことは放すことであるという学び。


<その2>

 私たちは「当事者」かつ「対人援助者」。

 当事者と支援者/対人援助者は人間として対等

 お互いさま、支え支えられの関係。

 

だから、ボランティアするのが好き、

でも援助されるのはキライ・・・は間違い。

なぜなら、ボランティアする自分をどこか高く置いている、上目線だから。

 

人生の最初に出会った援助者からよいサポートをもらうと、間違いなく大きな影響を受けます。親は最初の対人援助者、教材みたいなもの。

 

<その3>

 幸せ・元気のもととなる「自尊感情」を高める。

 対人援助者に必要な三つの力

  ①   人間力

  ②   社会力

  ③   対話力(コミュニケーション)

 

<その4>

 「ケアする人のケア」が必要。 

 「あなたも被災者」

 自分も疲れていて当たり前

 エネルギー持ち出しにならないよう、がんばりすぎない!

 

さて、今回の講座では、お隣とペアになって、

よい対話の仕方を実践的に学びました。

笑顔で質問します。

 

「○○さん、今日の朝ご飯は何を食べてきましたか?」

「よい聴き手がそばにいますか?」

 

「ご自分がつらいとき、ご自分は話す方ですか? 話せる方ですか?」

「一人で抱え込む方が多いですか?」

 

話すことで手放す

押し込めれば押し込めるほど、心の内が氷のようになります。

こころの扉の取っ手は内側についている。むりやりこじ開けたらアカンのです。こころの扉を開くのは自分。あきらめず、おこらず、忍耐!

 

ここで、いい例マズイ例の紹介。金さんが繰り出すマズイ例には、どっと爆笑の渦。

 

「この頃お父さんどう?」

「うん、もう、徘徊して寝てらへんかった〜」

「そうなん、よう頑張ってるな〜」

 

ところが、

「なあにぃ? わたしなんか25年も見たんよ」「あんたなんかましや。それぐらいでナンヤノン!」 

と追い打ちをかける。

 

うれしい話を聴いても、

「それぐらいでナンヤネン。そんなことくらいで喜んでたら、一寸先は闇!」

と、説教する。人の話を聴くとついつい説教したくなる人もいますね。先生している人は説教しがち(笑)。気をつけましょう。

 

 

今しんどいことがある、悩ましいことがある。

そんなとき、よい聴き手は、

一切、指示・命令をしません。

説教しない聴き手がよい聴き手です。

 

「聞く」は文字どおり、「門」がまえ=身構える。何を聞くかわかっている。

「聴く」は関心、あたたかいまなざし、うなずきながらきく、共感しながらきく、話してもらったことは秘密にする、という姿勢があらわれます。

 

生きる力は人に内在し、よい環境=支え支えられの関係性の中で引き出されます。

 

援助者は、援助しているからエライと思ったら大間違い

当事者と支援者/対人援助者は人間として対等

なのです。

 

人生の最初に出会った援助者からよいサポートをもらうと、間違いなく大きな影響を受けます。最初の援助者がたまたま親。

親は最初の対人援助者。教材みたいなもの。

 

親から何を与えられたか?

いったん、ひとりの人間として見つめてみる。いったん分析する。

よいところがあればもらっておく。反面教師にする。

 

ここで、金さんの見事なツッコミが入ります。

 

「親離れ子離れをすませてきましたか?

まだだったらわかります。顔に書いてあります」

 

こんな方がいました。

70歳。94歳の親とまだ親離れができていなかった。

70歳にしてようやく親に、あのときああだった、もっとよく見てほしかった、と思いを言えた。

ところが親は、「すまんかったな、悪かったな」とは言わず、「何かい、このわたしに謝れって言うのんかい! あの時はあの時で精一杯やったんや」と言い放ち、親子関係はそれで終わった。

 

金さんが自慢の母とおっしゃるお母さん。

自分の人生は子どものおかげで幸せやった。子どもがいてなかったらこんなにがんばれなかった。子どもにご飯食べさせたい、学校行かしたい、と思うと、ないと思っていた力がわいて出てきた。

 

親をサポートしていくことで親のストレスが軽くなり、子どもをサポートすることにつながります。

親のストレスがあると、

  • どなってしまう
  • たたいてしまう。
  • いらいらした波動が子どもに伝わっていく。

 

追い詰められていくと、サポート自体、すなおに受け止めていけなくなります。

親自身が休めたりリフレッシュしたりできるように誘っても、

「そんなヒマないわ」という答えが返ってきたら、

「大分きているなぁ、あちらの調子が悪かっただけやわ」と次の作戦を考えます。

 


 

ケアする人のケア

支援する人の支援

支え手側の仲間がいるときは共有する。

援助者もまた応援してもらう必要があります。そうしないと、エネルギー持ち出しになります。

よかったねぇ、みんなに喜んでもらえて・・・と、仲間同士でほめあう。ちょっと辛かったことをはき出してから帰る(デブリーフィング)。

活動した後は、解散する前に自身のお茶っこサロンが要ります。

 

「あなたも被災者」

自分も疲れていて当たり前

がんばりすぎない。リズムを持って生きる。

勤勉さも度が過ぎている。いつも元気全開、元気すぎ・・・は、異常事態が起きている。気をつけてみていてほしい。


 

子どもの支援

究極を言うと、私たちはその人になれない。その人に寄り添うことはできる。人と一緒に食べる。人と一緒に健康的に笑う。

私が代わりにその人を生きるわけにいかない。子どもの人生は子どものもの(別人格)。我が子の側にいて、話を聴いたり、一緒にご飯を食べたりするだけで、十分に支援している。

 

対人援助者に必要な三つの力

   人間力

   社会力

   対話力(コミュニケーション)

 

まず自分を知る。弱さ・限界を知る。良さ・長所を知る。

 

社会・経済の状況を知る。

グローバル経済。乱気流の世界。

政治経済の予想ができない。

 

ケータイ依存。ギャンブル依存。アルコール依存。ニコチン依存。薬物依存。

現実逃避。

 

子どもと貧困

日本では、7人に1人が貧困ライン以下。貧困は人の気持ちをすさませる

 

子どものケータイ依存

ほっといてもいけない。

しかってもいけない。

 

夫との関係がよくないのかも。

シングルマザーは、エネルギーがなくなっているのかも。どうやったら温かい関わりができるのか考えてみる。状況を見て、にっこり挨拶してみる。お茶いれたよ、と誘ってみる。

 

自尊感情(Self esteem; 自己肯定感)を高める

自分を好きになるために

自力・他力・公力

を活用する。


 

 

 

こころのケア講座から  2012年3月24日 13:30~16:00

仙台YWCA1階ホールで、 いつものように講師の金香百合さんのパワフルかつなごやかな笑顔 でスタート。先生、おげんきですねぇ!  みやぎ生協の石巻市蛇田店でセミナーを行い、ふくしまYWCAと共同で相馬市と新地町を訪れたあととは思えません。出席者も自己紹介を兼ねてそれぞれの問題を分かち合いました。昨年、子どもの権利条約フォーラムで金さんのお話を聞いてしっくりしたとおっしゃるSさん、遠いところ、ようこそおいでくださいました。

 

きょうのセミナーのポイントはふたつ。「われわれはみな自分という人間の主人公です」というメッセージがその1です。すなわち「自己決定的に生きる」こと。(ここからは金さんの口調をできるだけまねます。)人間はみな自己決定しながら生きています。これが、生きている確信につながります。決められないことが多すぎるときほど、目の前の小さな自己決定を積み上げるんです。

 

お茶っこ会に行ったとします。「お茶にしますか? コーヒーにしますか?」と聞いていはるのに、「みなさんと一緒で」とつい答えてしまう。ぜひ、どちらかに決めましょう(笑)。

 

一方、支援者になったときには、その人の生き方をああしなさい、こうしなさい、と決めては あきません。これは「支配的」な生き方です。「わたしどうしたらいい?」と聞かれたら、支配するのではなく、「答えは自分の中にあるのよ。答えが出るのを わたしは応援するよ」とつねにつねに伝えていかなあきません。

 

いっぺんでは耳に入ってこないし、疲れているとなお聞こえてきません。その人がどう生きたいのか、どう なさりたいのか、決める道筋に寄り添い、本人がある程度元気を回復して決断できるようになるまで支えます。ただし、究極の例外もあります。身体の具合が悪いほど、病院に行きたがらないからです。こんなときは、本人が結論を出すまで待っている時間はありません。


 

 

 

ポイントその2は「ひとと比べる癖をやめる」というメッセージです。人間はみな違います。だれひとり、同じ体験をしたひとはいません。「わからないけど、わかりたい」と思う気持ちが大切です。

 

話したいひとも話したくないひともいます。本人に聞けばいいのです。「こういうことお聞きしていいですか?」と。「話す」ことは「放す」こと。きょうは○○さんがご自分の体験をようやく皆さんの前で話してくだ さいました。そこまで来れたと言うことなんですね。災害から1年目は記憶が欠落することもあります。側に聞いてくれる人がいると、2年目は少し楽になり、3年目はもう少し楽になっていきます。

 

震災当時、その場にいられなかったことで自責の念に駆られることもあります。また、津波をみて避難した身で ありながら、本来の職場が内陸地だったために、避難できたあんたはいいわね、と言われたり、戻ってくるな、と言われたりすることもあります。でも、地震が起きたときにどこにいたかはそのひとの運命であり、 地震が起きたらどこそこにいよう、というふうには選べません。これは責める方がおかしい。

 

それでも比べてしまうことばに遭遇します。「そうですね、そうですね、そんなふうに感じるんですね。でもそんなことばかり言っていても仕方がないですね」と言うことも大事ですよ。

 

 

後半はケーススタディです。(1)セミナーの学びを地域のお茶っこ会で活用しているSさんの事例、(2)専門分野 を生かしてボランティアに行った後「ものすごく疲れた」Aさんの事例が取り上げられました。

 

(1)では、いろいろな方の協力で必要な方にチラシが渡り、津軽塗のお椀でお汁粉をいただいて盛会だったことなどが紹 介され、聞いているだけで幸せになります。(2)で金先生は、ケアするひとのケアが要るんですよ、と「負のエ ネルギー」について助言。

 

具体的方策として、第1にひとりではボランティアワークに行かないこと。 援助者はチームで動くのが基本。 アシスタントでいいから、だれかと一緒に行くように。第2に、ボランティアワー クの後に仲間・スーパーバイザーと安心して話せる環境を保証すること。たまったまま家に持ち帰ることがないよう、「その日その場で」「分かち合いしやすい仲間たちと吐き出し合う」のが大切。

 

その環境を確保するためには、「活動時間の中に振り返り=フィードバックする時間を入れる」ようアドバイスがありました。全体に占める活動時間は3割が目安とのこと、ほかに研修、ふりかえり=はき出す時間が必要になります。


どんな専門家も、受傷を受けてもらったりいやしたりするためにスーパーバイザーが要ることを知り、目からウロコでした。また、話し相手はひとだけではなく、わんちゃん、ねこちゃんも大切な相棒です。ぬいぐるみの テディベアが役目を担うときもあります。阪神大震災時のYキャンプで、子どもたちが自分のテディベアに話しかけ、エネルギーを得るきっかけになったというエピソードを金さんが紹介してくださいました。いまも子どもたちがどんな大きな悲しみを負っているかと思いやると、涙腺があぶないことになりました。(文責いわさき) 

 

 

「ほっとケア講習会」  2012年2月18日 13:30~16:00

 

2月の「こころのケア」講座では、特別プログラムとして、「ほっとケア」を実戦的に学びました。 講師の今野清子先生(宮城県麗人会赤十字奉仕団委員長)は仙台在住の方。ビューティケア・ほっとケアのエキスパートです。

 

指導を受けながら、ペアを組んだお相手からやさしく丁寧にケアしてもらうと、身もこころもほぐれていくのが実感されました。災害の時にはこころのケアとして実践できるだけでなく、学校や家庭ではコミュニケーションの方法としても広く活用できます。

 

<ビューティケア・ほっとケア養成講習会>が4月と10月に用意されているそうです。興味のある方は麗人会赤十字奉仕団にお問い合わせください。